ひらり、Vol.2(新書館)

新書館のピュア百合アンソロジー「ひらり、」のVol.2。
Vol,1の感想はこちら
ハズレがない、という消極的な褒め言葉ではなく、アタリしか無い、といったほうがいいかも知れない。
それくらい個人的にはどストライクな作品ばかりが今回も揃っていた。
どの作品も、かわいくて、きれいで、そしてとけてしまいそうなほどに繊細だ。
(ただ、桑田乃梨子先生の「箱庭コスモス」は少し毛色が違ってるが、とても面白い。母がよく読んでいる遠藤淑子さんにどことなく雰囲気が似てると思いウィキペディアを見てみたら、お二人はお知り合いのようだ。)
甲乙つけがたいけど、特に好きだったのは前田とも先生の「指先の声」、ささだあすか先生の「ほんのともだち」、仙石寛子先生の「夏が終わっても暑い」。
「百合」アンソロジーということで、手に取るのが少し、という人も是非読んでいただきたい一冊。
恋愛と女の子同士の友情のあいだのような雰囲気が味わえます。

表紙も非常によいです。
なんとなく大正ロマンな感じが。
Vol.1も作品、表紙とも素晴らしいのでぜひぜひ