無題

最近やたらと携帯電話に迷惑メールが送られてくる。
心当たりといえば、携帯向け電子書籍サイトに登録したことくらいしかない。
わりと有名なところだと安心して登録してみたのだけれど、失敗だったのだろうか。
あるいは別の原因があるのかもしれないが。
迷惑メールと言えば、すごくどうでもいいことが気になっている。
複数のアドレスに一斉に送られたメールは、特に迷惑メールと俗に言われるような類のものである場合、結構な確率で宛先不明になるのではないだろうか(送信の仕組みによっても異なるだろうけど)。
そうすると、届かなかったメールというのは、いったいどういう意味合いを持ったものなのだろうか。
メールは同じ内容のものが一斉に送られるわけで、しかも一通一通書かれているわけではない。
手元にあるオリジナルが大量にコピーされる形で送信されるわけだけど、届かなかったコピーはオリジナルに回収されるのか、それとも特定のアドレスに届かなかったコピーとしてオリジナルになるのか。
そもそもコピー/オリジナルという考え方自体が不適当かも知れない。
内容としては全部が一体であるが、ランダムに取り出したコピーもまた全部であると言える。
問題はどこに送信されたかということだけで、結局それがそのオリジナルでありコピーであるメールの独自性になる。
①特定のアドレスに届いたメール
②特定のアドレスに届かなかったメール
仮に百通が一斉に送信された場合、まず上記の二つに分類され、さらにそれぞれ百通りの宛先に送られたという独自性が発生する。
しかしそもそも①と②に差はあるのか。
外部的な要素で言えば、届くことによって受取人に何らかの効果が発生するわけで違うけれど、メール自体の特性は変わらないのではないか。
すると、僕が見ているメールと、誰かに送信されて届かなかったメールというのは実は同一であって、そしてたまたま手元に届いたメールの背後には、多数の同価値の届かなかったメールがいるわけだ。
奇跡的に届いたのなら、迷惑メールもかわいいものである。
……
ワケがなく、非常に迷惑。
メアド変えるべきか……