ひみつの階段(紺野キタ、PIANISSIMO COMICS)

ひみつの階段2」(著:紺野キタPIANISSIMO COMICS)を読んだ。
一巻の感想はこちら
寄宿舎がときに時間を超えた出会いをもたらすように、掲載順の時系列は統一されていない。
ある話では学生だった少女が、ある話では大人になっている。
閉じられた空間である寄宿舎に、しかし確かに時間の流れと外部の世界があることを感じずにはいられない。
にもかかわらず、過ぎた少女の時間はなんども繰り返される。
なんども、時には少女の姿になって戻ってしまう空間。
女子校に通っていた母は、この本をよんで懐かしいと言っていた。
女子校に通っていたわけでも、女子でもない僕にはその気持は残念ながら共感できない。
だから僕はファンタジーとしてこのマンガを読んだけれど、きっと懐かしいと思う人もけっこういるんだろうな。
それがすごく羨ましい。