姫百合たちの放課後(森奈津子、ハヤカワ文庫JA)

『姫百合たちの放課後』(著:森奈津子ハヤカワ文庫JA)を読んだ。
表紙のカワイイ絵から想像される女の子の淡い話、ではまるでない。
(あとがきで著者が「吉屋信子的世界を期待して本書をご購入いただいた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません」と書いている!(ただしこれは単行本のあとがきだけど))
分類するならば、レズビアン小説であり官能小説的だ。
9話の内、ほとんどがSMチックというかSM的。
サブタイトルの幾つかはパロディなんだけど、なんかもうそれどころではなかった。
吉屋信子的な作品を期待して購入したので苦笑いしながら読んだけど、官能目的で読めばその手のネタに使えるのではないかと思う。
「オカズとしてお使いいただければ幸いです」(あとがきより)らしいので。