「ゴジラとアメリカの半世紀」

ゴジラアメリカの半世紀」(ウィリアム・M・ツツイ、中公叢書)を読んでいる。
思い出してみると、僕は小学生のときには月に一度はゴジラガメラの映画を見ていた。
父が特撮映画が好きだったこともあって、ほとんどの作品のビデオ(TVやwowowで放送したのを録画したものや、セルビデオもあった)がそろっていた。
我が家のルールで、土日は一本好きなビデオを見ていいことになっていて、当時は二人いた弟と毎土日は順番に好きなビデオを選んでは見ていた。
弟はディズニーやドラえもんの映画を見ていたのに、僕が特撮映画を選んだのは、それが実車だったからということが大きい気がする。
普通の映画はよくわからないけど、かとってアニメは子どもっぽいと思って、ゴジラガメラを見ていた。
今から見れば、それだって子ども向けのアニメと変わらないもだけど。
でもそれだけではなくて、確かにゴジラガメラも好きだった。
どちらかというと怪獣よりも戦車とか戦闘機が好きだった。
かといって、戦争映画を見たいとは思わなかったから、結局「怪獣と戦う兵器」が見たかったんだと思う。
メーサー殺獣光線車とか。
父と映画に行くときは、たいてい怪獣映画だった。
ちょうど平成版のゴジラや、ガメラがやっていたころ小学生だったから。
Xシリーズも何本か劇場まで見に行った。
たしか最後に劇場にゴジラを見に行ったときは、ハム太郎と同時上映ので、高校時代だった気がする。
この本の著者は、子どものころにはハロウィンの仮装にゴジラの格好をするくらいのゴジラファンらしい。
「叢書」というとなんとなく硬いイメージがあったけど、非常に読みやすく、そして面白い砕けた文章だ。
アメリカでゴジラが浸透している。
けれどもそれが僕たちが知っているゴジラとは必ずしも一緒ではないらしい
アメリカではオリジナルではなく編集されたモノが上映されたということも初めて知った。
主題はアメリカでゴジラがどのように受け入れられているか、ということではあるみたいだけれど、決して学問的な難しさも冷たさも感じられない。
それは著者がゴジラを愛しているからだろうことはひしひしと伝わる。
久しく見ていないゴジラシリーズを思い出すのにもちょうどいいし、そしてまたみたくなってくる。
まだ半分くらいしか読んでないけど、これはとてもいい本だと思う。

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ちなみにこの本は父から借りたw
他にも日本語のゴジラ関連書籍もあるようで、こんど借りてじっくり読んでみたい。