まさか満員電車に乗るとは思ってもいなかったあの頃

3月までの仕事が9時までの出勤なので、だいたい8時前後に市電に乗っている。
普段は昼間のわりと空いている時間帯にしか乗らないので知らなかったけれど、通勤時間帯の札幌の市電の込み具合は結構すごい。
もちろん、身体が浮く浮かないという話を聞く東京のそれに比べればたいしたことはないのだろうとは思うけれど。
一度、いちばんうしろに乗ったら前よりもだいぶ楽だったが(市電は乗口が車体の真ん中、降車口が前方にある)、ひとりずつしか降りられないので、なるべく前に乗るのだけれど、そうすると、かなりの頻度で左右の人と隙間なくくっつかなくてはいけない。
冬だから不快感は余り無いし、時々女子高生とかが隣にいると(ry
冗談ではなく、となりに女性がいると大変気を使う。
とにかく手が絶対当たらないようにしなくてはいけないし、反対側が男性の場合は、大変申し訳ないけれど、なるべくそちらに体重をかける。
後ろにも女性が来ることがあるので、以前はポケットに入れていた財布を鞄に収納しておくことで、できるだけ表面の凹凸を減らすという努力もしている。
とにかく痴漢冤罪なんて本当に勘弁して欲しいし、そこまでいかなくても舌打ちなんてされたら、一週間は立ち直ることができない程度に落ち込むのは想像に難くない。
今日も隣に女性がいたので、反対側にいたちょっとイケメンのお兄さん側にややもたれかかる感じになっていたけれど、予想外にいい匂いがしてちょっとドキドキしたのはないしょだ。
ちょっと話がずれるけど、取り消し線のメッセージ性というのは非常に面白い。
テキストサイトが全盛期のころ、一番好きだったのが取り消し線だった。
言いたいけど言わない、けど実際のところむしろ強調している感じの、控えめな振りをした自己主張。
うまく使いこなしたいなと思っているうちに、ほとんど使わなくなってしまったし、いまだに使いどころがよくわからないのが残念だ。
で、話がもどるけど、以前はこの電車の中で本を読むことにしていて、片手で支えられる文庫本サイズの本や、英単語の本を開いていたのだけれど、混んでくるとページを捲るたびに肘が人にあたったりするのであまりよろしく無いし、落ち着かないので、しばらく前から音声ファイルを聞くことにした。
普段はCNNのポッドキャストを聞いているのだけれど、火曜日だけは、月曜深夜放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」を録画したものを再生している。
家での勉強や読書時間の確保と、通勤時間の有効利用という一石二鳥のはずなのだけれど、一点だけ問題なのが音漏れ。
市電内はそれほどうるさくはないけれど、それなりの音量にしないと十分に聞き取れない。
音楽と違ってトークは、それほど間断なく続くわけではないし、それほど漏れている感じもしないのだけれど、さすがに隣同士で密着した状態だとどの程度音が外に聞こえているのかはわからない(部屋でなんどか実験してみたところ、内容が聞き取れて音漏れもほぼ大丈夫だろうという音量はわかっていて、そこに設定してはいるけれど)。
聞いている人は知ってると思うけど、伊集院さんのラジオは割とシモネタも多くて、先週分だと知り合いにもらったAVのタイトルだったり、今週も男性器の名称が連呼されていたりと、音漏れを気にしながら聞いているとなかなかスリリングだ。
ただ、自分の部屋で一人で聞いているのと、街中や電車内で聞いているのだと、結構同じ内容でも印象が違うということがわかった。
僕が自室で楽しむのと同様に、満員電車内でシモネタを楽しんでいるように、音楽を聞いている人も場所場所で音楽を楽しんでいるのだなぁ……。