恋愛小説

あと3週間もすると、スペインのトマト祭りよろしく中途半端に溶けたチョコを投げ合うイヴェント・ヴァレンタインなわけですが、それに備えてとか一切関係なく金曜日からの4連休にやたらと恋愛小説(?)を読んでいました。
というのも、先々週読んだ中山可穂さんの『白い薔薇の淵まで』があまりにも素敵で、他の作品を数冊まとめて読みたくなったので。
中山可穂−Wikipedia
これまでとりたてて「恋愛小説だから」という理由で読書したことはなかったし、むしろ避けていたんですが(とは言っても大抵の小説は恋愛を内包しているけど)、繊細で固い文章で描かれる女性同士の恋愛・性愛は情熱的で、そして一切嫌悪感を感じない。
面白い小説ははやく先を読みたいのに、読み終わってしまいたくないと思うけど、中山可穂さんの小説は読み終わることへの焦りなのか、二人が離れてしまうことへの焦りなのかわからない気持ちになるけど、でも一気に読んでしまわざるをえない魅力があります。
残念ながら近くの本屋にも、金曜日の夜に出かけた際によった本屋にも、デビュー作の『猫背の王子』がなかったので、これは今週末に……。