むかし新宿に住んでたけど

大根仁のページ : そこがこの世の果てだとしてもそれが悲観に値すべきかどうかはわかんないすよ。 - ライブドアブログ 大根仁のページ : そこがこの世の果てだとしてもそれが悲観に値すべきかどうかはわかんないすよ。 - ライブドアブログ
大根仁さんの上記の記事で紹介されていた権徹さんの『歌舞伎町のこころちゃん』という本を読んだ。
歌舞伎町の路上で父親と生活していた4歳の女の子・こころちゃんを撮った写真集。
写真に写っている場所を僕は知っている。
父親の仕事の都合で、計3回、僕は東京に住んでいたことがあって、記憶があるのは中野と新宿のことだ。
こころちゃんが生活していたというコマ劇場の付近に行ったのは、映画を見るためだった。
何の映画を見たのか覚えてはいないけれど、周りの雰囲気はなんとなく憶えている。
ごみごみしていて、なにか怖かった。(さくらや紀伊國屋書店の辺りまではわりと一人で本を買いに行っていたし平気だったから、もしかすると何かの記憶と混ざってるかもしれないけど)
こころちゃんはそんなところにごく自然に写っている。
それがいつものことなのか、撮影者の腕なのかはわからないけれど、たぶん両方なんだろう。
彼女の背後に、その時上映されていた映画・恋空の看板が写っている。
こんな言葉は陳腐でくだらなくて自己満足で八つ当たりだけど、「くだらない」としか思えない(もちろんそれがどんな映画でも)。
なによりもこんなところで「俺はこの写真集でこんな風に感じました」風に書いているだけ僕が一番くだらないんだけど。
あーあ。

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追記:「くだらない」っていうのは、そういう女の子の後ろに「愛」だなんだって看板があるってことの皮肉に対して。
映画の内容とかそういうのは関係ないです。