女の子になりたいとき

男が得だとか女が得だとかいう議論があるけど、個人的には女の子になりたいと思うときがよくある。
それが「隣の芝生は青い」的な感情だとはわかりつつ、彼女たちは楽しそうに見えるからだ。
(ほら、女子高とか通ってみたいでしょ?)
ただ、女の子同士の関係以上に、娘という存在に憧れることが多い。
というよりも映画などに描かれる父娘関係における娘的な立ち位置から父親(ダンディ)と接したい。
端的に言うと僕は渋いおじさんが好きだ。
ヨーロッパの映画に出てきそうな(あまり映画を見ないので、そこまで限定ができないのであくまで「きそうな」だけど)おじさん。
まず外見的には、中肉中背より少し細いか太いかが望ましい。
日頃から鍛えているわけではないが、比較的がっちりしている方がいい(走ったときに少し息切れするシーンとかを見たいので)。
そして服装はある程度清潔である必要がある。
が、綺麗すぎてはいけない。
エリートというよりは、ややくたびれた感じがセクシーである。
顔は年齢相応か、やや多めにシワがあり、そして老眼。
老眼は必須条件。
書類を一瞬睨んだあと、ポケットからケースに入った、あるいは胸ポケットからそのまま老眼鏡を取り出して、なれた様子で片手で老眼鏡をかけるところが見たい。(額や眉間のシワが見たい!)
頭髪は多すぎたり長くてはいけない。
額から後退し始めている感じと、適度な白髪。
次に人物像。
家族は必須。
そしてがんこゆえにあまり娘と上手くいっていない方がいい。
子供は必ず10代の娘が最低一人は必要。
息子はどっちでもいい。(息子がメインになる場合は10歳くらいがいいけど)
そして奥さんとは上手く行っているか、あるいはわかれている必要がある。
物語としては、家庭の問題を引きずりつつ、それとはべつの出来事をとおして、最終的には家族との関係が改善するなどがのぞましい。
娘に反発される(やや頑固な)父親というのは実に魅力的だ。
悩んでいるおじさんの表情は実にいろいろなモノを含んでいて、映像であれば一時停止して数分間見ていたいくらいである。(もちろん、映像作品は停止してしまえばその瞬間の魅力が失われるので、実際にはそんなことしないけど)
基本的に父親側を応援したいところではあるが、この表情を見たいがために娘を応援してしまいたくなるくらいだ。
近くで見たい、ぜひ。
でもそれはできないわけで、そうすると一番近くで見れるのは、登場人物では「娘」。
ではない。
悩みを聞く同僚や妻だったりするし、結局画面の側の視聴者だ。
ただ、悩んでいたおじさんの顔が一転する瞬間を近くで見られるのは「娘」なのだ。
つまり問題が解決するということは、基本的に「娘」との関係の修復である。
あの魅力的な苦悩の表情が一転したあとの顔を近くで見れるのは、間違いなく「娘」である。
そしてこの瞬間こそ、最高に魅力的だ。
うらやましい!
ということで女の子はいいなぁ、と思ったりとかするわけですが、昨日見た「湖のほとりで」という映画の主人公のおじさんが実によかった。
まずストーリーというか撮り方含めて素晴らしい映画だった。
そして主人公。
もう鼻血がでるかと思うほど渋くてかっこいい。
90分ちょっとの短めの映画なので、是非見てみてください。
http://www.alcine-terran.com/lake/