無題

 雨が降るというので、今日は一日室内にて読書をと思い、実際計画通りにすごしたが、実際にはほとんど雨が降らなかった。昨日から天気予報に翻弄されっぱなしである。普段であれば「天気予報は目安」と思って行動するが、さすがに巨大台風となると転ばぬ先の杖、しかも数本。だから文句を言う筋合いはないのだが、なんだか釈然としない。
 やれやれ。
 いい加減歳相応になるべきじゃないかと、年に何回も思うが、思うだけなので結局どうにもならない。なんだか昨日おとといと平日に街をうろうろしているせいか、スーツの人といつも以上にすれ違う。どうすりゃいいのかよくわかんないや。まあどうもしないんだけど。
 眠い。
 とある小説を読んでいて、果たして「子ども」とは産む人や恋人同士にとって何者なのかということを考えた。母親や夫婦という言葉を使わないのは、産んだ=母親や、夫婦=男女の組み合わせという前提を採用しないからだ。以前には見られなかったような名前を子供に付けることや、あるいは「子供らしくない格好」をさせることに対して、子供をアクセサリー化しているという意見があるけれど、しかし正当な子供との距離感というのはいったいどこに設定されているのだろうか。「子ども」の意味とはなにか。遺伝子の継承という理由、愛のあかしというロマンチック、社会の存続という義務、夫婦関係を維持する鎹。どれだったら正当なのか。理屈じゃないと言われれば反論できないけど。