アーモンドチョコレート

おそらく名古屋から東京に引っ越した日の事。
当時僕は四月で小学四年生から五年生に進級する年齢でした。
もう何線だったか憶えていないけど、その日泊まるホテルに移動する電車の中で、ポッキーを食べている女性を目撃。
時間は夜だったか昼だったか憶えていないけど、その人はスーツを着ていた。
そもそも名古屋ではあまり電車に乗ることはなかった。
中心地の近くに住んでいたこともあって、電車に乗るよりもバスの方が便利だったから。
たしか名古屋のバス路線は結構すごかった気がするんだけど、今はあんまり覚えていない。
だから電車に乗る事自体がまずめずらしかったし、そこでお菓子を食べているということにわりとびっくりした。
さらに驚いたのが、その人のポッキーの食べ方。
いちごのつぶつぶポッキーだったんだけど、まずチョコレートの部分を舐めとってから残りの部分を食べる。
舐めると言っても、舌を出してペロペロ(^ω^)するわけではなくて、口の中に入れて歯でチョコの部分をそぐ感じ。
大人がそんな食べ方をすることに対して、当時は少し恐怖を覚えた記憶があります。
どうどうと見ているとチョコを剥いだ残りの部分を「食べる?」とか聞かれたら怖い、と思って、横目でそっと盗み見ていました。
いまでも地下鉄とかで目撃したらそれなりに怖いですが、当時の「意味不明なものに対する恐怖」とは別のおどろきのような気がします。

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ただ、別に家で食べるぶんにはどのようにしようが個人の勝手なわけです。
自宅で作った自分用のパスタを箸を使って食べようが、フォークを使って食べようが、手を使って食べようが、そんなのは誰も見てないのだから関係有りません。
マナーはあくまでもパフォーマンスであって、誰も見ていないところですることはないと思います。
もちろん、家での食べ方が外で出てしまう危険性を考えると、それなりの方法で食べた方がいいような気がしますが。
ところで、アーモンドチョコレートのような、チョコレートでナッツ類をコーティングしたお菓子ってどうやって食べますか?
私のリサーチによると、一粒を口に入れてすぐかじる人と、チョコをゆっくり舐めてからナッツを食べる人と、チョコを舌と歯で上手くナッツから剥がす人がいるようです。
私はたいていチョコを剥いでナッツだけにして、それからゆっくりと噛み砕く派です。
アーモンドチョコレートのメーカーや種類によって、難易度はかなり違ってきます。
チョコとアーモンドの密着具合や、アーモンドの硬度などが影響して、同じようにチョコを剥ごうとしても、あっさり割れてしまったり、一部が剥離してしまうことが多く、なかなかうまくいきません。
あと、舌がすごく痛くなります。
カシューナッツはナッツ自体が柔らかいので、さらに困難を極めるおそれがありますが、達成感はアーモンドチョコレート以上でしょう。
ただ、形が口の中だと確認しづらいので、本当に成功したのかどうかの確認も難しいです。
これから冬にかけて、室内に置いてあるチョコレート製品が室温の低下と共に、夏に比べて硬くなっていくと、難易度は自ずと上がってくることが予測されますが、一方でストーブで室内があったまり過ぎると柔らかくなってしまい、挑戦しがいがなくなります。
適度に硬さを維持しながら、ぜひ挑戦してみてください。