ああ、どうでもいいな

後から考えてみればいい思い出、ほど面倒くさくて胡散臭いものはなかなかない。
そりゃそうだろうとは思うけど、結局あとから考えるには目前の問題を解決しなくてはいけない。
後から考えたとき、その記憶を思い出しても、苦労や心配は思い出せない。
テストがあるから勉強しなくてはいけない。
テストが終わってから、やっておけばよかったは、勉強しなくてはいけないという気持ちとしかしやりたくないという気持ちを他人事程度にしか考えられない。
それは他人へ共感であって、だから何の役にも立たない。
一週間後には全てが終わっているということに対する安心感はある。
それはわかるけれど、そこにたどり着くまでの時間は決してショートカットされることがない。
いくら擬似的に未来から、今からそこまでの道のりを捉えたとしても、仮にそれが正確だったとしても、確実にその道程を、しかも思い出す他人への共感ではなく実感としてたしかに歩まなければならないという事実に代わりはない。
だから面倒くさい。