無題

 諸事情により現在東京に来ている。諸事情というのはほぼ観光とイコールではあるのだけれど、特にどこに行くという予定があるわけでもないので、「観光」と言い切るにはややためらわれる。
 今時期、地方から東京に旅行するのであれば、話題になっているらしい「東京スカイツリー」をおとなしく見に行けばいいのかもしれないが、別に登れるわけでもない電波塔の近くに行くことにあまり興味がわかない。しかも今いる場所からてっぺんの方だけはビルの隙間から見れるので、見たと言えばもう見てしまっている。
 今時期と言えばもうひとつ、被爆やら余震やらの問題があるのかもしれないが、まあ正直どうでもいい。さっそく震度3に揺られてみたものの、札幌でもこの間揺れていたし、被爆するしないに関しては、よくわからないので気にしない。別に長生きしたいわけでもないし。
 ということで、とりあえず秋葉原に行ってきた。行って来たはいいものの、いろいろと残念だった。普段、自称するわけではないがオタクであるとなんとなく自己認識していたが、どうやらそれは間違っていたようだ。完全にアウェイだった。たぶん風景に溶け込めてはいた。なにせ絵画商法のおねえさんらしきおねえさん3人に声をかけられたくらいだから。
 全く落ち着かない。待ち合わせがあったので4時間ほど秋葉原で時間をつぶそうと思っていたのだけれど、結局3時間近くヨドバシカメラヨドバシカメラの7階にある本屋とブックオフにいた。特に本屋は落ち着く。常々本屋か図書館に住みたいと思っていたけれど、その思いを新たにした。
 考えてみれば、別にマンガやアニメグッズをコレクションしているわけではないので、マンガが手に入る本屋で十分だった。何をしに行ったのか全く分からない。ていうか今まで「オタク」気取りですいませんでしたと土下座したいと思う。
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 ブックオフ講談社の「世界文学全集12 ツルゲーネフ」を見つけた。収録されているのは「貴族の巣」「父と子」「アーシャ」(新潮社文庫では「片恋」というタイトル。最初に翻訳した二葉亭四迷が付けたらしい)「初恋」。どれも文庫で読んでいたけれど、105円だったので購入。ほかにも「日本の原爆文学」の大江健三郎とかいいだももとかあったけど、荷物が重くなるので今回は買わなかった。できればツルゲーネフ全集があるとよいのだけれど、さすがにあの値段のものが100円では出ないだろうな。ていうか96年に出た全集、1巻の値段1万3千円かと思ったら13万円だった。買えるかっ!
 それと、湿度が高く汗のにおいが気になるので「8×4」を買ってみた。以前新聞で女子中高生がよく「せっけん」のかおりのものを使っている(他のだと校則に引っかかるかもしれないらしい)と書いてあったのでそのかおりのを。いや、売ってた中でほかよりましそうだったからですけど。今調べたらMEN'sもあるようで、もうちょっとちゃんと探せばよかった。