差がひどい

本日廊下にて大学二年生の弟のものと思しきプリクラを数枚拾う。
写っているのは弟と、なにやら可愛らしき婦女子一名。顔を寄せ合っているあたり、仲が悪くはないことが推測される。
無論断定はできない。なんらかのバツゲームで無理やり我が弟と仲よさ気にプリクラを撮らされた可能性も考えられる。あるいはプリクラではなく、プリクラに似せたシールを作れる機会を使った合成写真であるかもしれない。
しかし常識的に考えれば、弟が仲の良い婦女子とプリクラを撮るという、極めて破廉恥な行為をしたということだろう。
プリクラと言えば、私がまだ小学生の時に流行した文化である。およそ十年ちょっと前。それ以降、当時のようなはやりではなくなったものの、定着している。
ちなみに私は一度もプリクラを撮ったことはない。もちろん婦女子と一緒になどということもなければ、男友達ともない。
これは別に、そのような機会がなかったということではない。決してない!
私は写真に撮られるということがそもそも嫌いなので、プリクラにも近づかなかっただけだ。主に処分するときに困る。
以前何かのついでに五枚ほどプリクラをもらったことがあるが、未だに処分できない。女の子五人が写っているそれを、果たして燃えるゴミにしていいものなのかどうか。むしろお焚き上げ的なところに持っていった方がいいのか。
処分に困る写真といえば、幼稚園の頃に仲の良かった女の子が海外旅行に行ったときに撮った写真をくれたものが未だに手元にある。これもどう処分すればいいのかわからない。おそらく本人も写真のことなどもう忘れているし、私の存在すら忘れていると思われるが、これはどうしたものか。
まあそれはいいとして、弟のプリクラである。
何より許せない注目すべきは、手書き風にプリントされた撮影日である。全三枚のうち、昨日の日付のものが一枚と、先週の日曜日の日付のものが二枚。
最近日曜日によく出かけていると思ったら、プリクラ撮影に精を出していたらしい。
兄の私がひとりでプリキュアを見ている日に、婦女子と二人でプリクラである。ちょっと語感が似ているのに、ちょっとした海溝くらいの溝があるのは気のせいだろうか。
どちらがいいという問題ではない。休日にわざわざ外出して人に会うなんていうのは、私はまっぴらである。
そもそも恋愛至上主義が(ry
(つω;)