首相の辞任が残念だったので

asahi.com(朝日新聞社):鳩山首相が辞任表明 小沢幹事長も辞任 - 政治 asahi.com(朝日新聞社):鳩山首相が辞任表明 小沢幹事長も辞任 - 政治
昨日、かりゆしウェアがどうよ、とか書いてたら、首相が辞任してしまった……。
一昨日、『若者は選挙に行くべきなのか』で、発言などの内容はともかく支持率急落しすぎじゃないかと書いた。
まず、僕はもう少し鳩山さんは首相を続けて欲しかった。
個別の政策に対してや、発言の重い軽い、鳩山由紀夫というひとがどうという問題よりも、総理がころころと変わってしまうということに対して、不安があるからだ。
だから昨日、続投という報道があったときに、安心した。
この時期の辞任はたぶん確実に参院選挙への配慮という問題があったと思うし、その心配を煽った要因の中には当然低い支持率があるだろう。
テレビでもなんども引用され、討論でも言及され、最近では毎日低い支持率の話を聞いた。
それは一つには同情で支持率があがる一方で、みんなそう思っている、あるいは低すぎで身動きができないだろうという考えにも繋がり、下げる要因にもなる。
そのプラスマイナスがどの程度のものかわからないけれど。
今日の街頭インタビューを見てると、やめて当然という人がいる一方で、同じくらい残念て人が流されていた印象がある。
例えば
asahi.com(朝日新聞社):世論調査―質問と回答〈5月29、30日〉 - 政治 asahi.com(朝日新聞社):世論調査―質問と回答〈5月29、30日〉 - 政治

鳩山首相は、普天間飛行場の問題で、首相を辞任するべきだと思いますか。辞任する必要はないと思いますか。
 辞任するべきだ   46
 辞任する必要はない 45

支持率が20%を切っても、辞任する必要はないと言うひとが結構多い。
人柄への好き/嫌いと善い/悪いなどを分けて考えたとき、内閣が好きではないが政策を支持する場合、内閣が好きだが支持できない場合、内閣がキライで政策を支持する場合、内閣がキライで政策を支持しない場合と、単純に考えて四分割したとする。
一番最後に上げた「内閣が好き/キライで政策を支持しない」立場でも、辞任する必要がない=ころころと政権が交代してしまうことに危機感がある人は結構いたんじゃないだろうか。
しかし調査をしたときに、それは表面的にはあらわれにくい。
専門家は当然、さまざまなデータを駆使して分析するだろう。
けれど、問題はそれが表出しない(わかりずらく、テレビばえしなかったり)して、次に調査対象になるひとに伝わりずらい。
少なくとも僕は、そこまで言及している話をあまり聞いていない。
支持する/しないという質問はどこまで有効なのだろう。
どれくらいの人が、今回の辞任という判断を残念に思ってるんだろう。
望まれているのは強いリーダーシップを持つリーダーのように思えるのだけれど、現代の政治で強いリーダーシップを発揮するにはそれなりに支持が必要だ。
無理に支持をしろ、というわけではないけれど、支持率を維持しなければ政権は潰れてしまう。
選挙対策でぶち挙げられる過大なマニュフェストや、リーダーの首のすげ替えを嫌うのであれば、それなりにリーダーを育てる覚悟が必要なんじゃないだろうか。
そして、その気持はたしかに今結構あったけれど、それが上手く汲みとってもらえていなかったのではないだろうか。
次は菅直人総理っぽいようですが……。
衆参両院を解散して、今度は最低でも三年維持できる総理を誕生させて欲しいです。